舞台『ジョーカー・ゲームⅢ』千秋楽配信感想

舞台感想

この記事について

先日千秋楽を迎えた、舞台『ジョーカー・ゲームⅢ』の千秋楽配信感想です。

ニコニコ生放送で12月7日まで独占配信されていました。

舞台『ジョーカー・ゲームⅢ』ニコ生独占生中継|17:00公演(千秋楽)【スイッチング映像】
ニコニコ生放送では、舞台『ジョーカー・ゲームⅢ』の独占生中継が決定いたしました。 11/30(日)1...

舞台『ジョーカー・ゲーム』とは

原作が小説のミステリーです。

世界大戦期を舞台に’’D機関’’という組織からスパイたちが世界で暗躍していくストーリーです。

舞台版では本作が三作目となり、2018年の2作品目から7年ぶりの作品です。

舞台『ジョーカー・ゲームⅢ』公式サイト
舞台『ジョーカー・ゲームⅢ』2025年11月東京 天王洲 銀河劇場にて公演!

感想

面白かったです。

私はジョーカー・ゲームは舞台版でしか見たことがないのですが、

後半は次の展開が予測できず、ドキドキしながら見てました。

今回の舞台では前半が、佐久間中尉がD機関にやってきて活動していくお話です。

舞台1作品目の前半部分のストーリーとおおむね一緒です。

後半はオリジナルで神永がアメリカに潜入し、他のメンバーも動きだす話です。

前半

前半のシーンは、内容としてはリメイクですが、表現の仕方が分かりやすくなったなと思いました。

ポーカーのシーンでは、あの合図の音はそのままで,

また聞くことができたと嬉しくなりました。

この後に登場する佐久間中尉が入ってのポーカーでは、

一人だけ場に慣れていなくて、動きが周りに合わせきれてないのが

ここのルールが分からないのが一目見て分かって良かったです。

この後、机の様子を映像で映しますが、そこの画もトランプとチップを置いて世界地図になっています。

ポーカーがただの遊びでなく、国際政治の代わりを表しているのを、

演じているだけでなく映像でも分かりやすくなっていてよかったです。

前半の山場のジョン・ゴードン邸の家宅捜索の場面でハラキリ寸前のシーンでは、

これまでの回想をして、キャラクターたちがセリフを述べながら歩いています。

いままでの出来事を頭の中で巡らせている感じに見えて、

このセリフ、こういうことだったのかと伏線が分かって嬉しかったです。

後半

後半はD機関メンバーが世界各地で暗躍していきます。

後半ではより戦いのシーンが印象的でした。

スパイなので、主に肉弾戦で銃を使うシーンの他に、武器なしでの戦いが多いです。

刀を振り回したりはしないので、派手さはないのかなと思っていましたが、

動きが俊敏でスパイとしての戦いが洗練されて綺麗です。

この舞台の演出である西田さんの作品は殺陣が見ごたえのある作品の多いイメージですが、

今回も殺陣は綺麗です。

潜入先で敵に囲まれて戦っているシーンや、一対一で素手同士で戦っているシーンなど

動きが流れるようで舞踏のようにも見える殺陣が本当にきれいです。

実井、田崎が犬丸のもとに潜入しているシーンはお気に入りです。

実井の潜入先に溶け込んでいる感じ(人畜無害そうなイメージ)が良かったです。

田崎とのやり取りで最後まで寝返ったのかと気が抜けなかったです。

銃で撃ったシーンは終わったと思いました。

ジョーカー・ゲームは毎度、騙されますね。

うそでしょ田崎と、どうする実井が、ずっと頭の中を駆け巡ってました。

ここのシーンは手に汗握ります。

後半の1番のお気に入りシーンです。

本作主演の神永がアメリカに潜入するシーン

まず、福本が潜入しているのが最後の方までわからなくて、

あの人福本だったのかと驚きました。

ラストシーンで主題歌がかかるとテンションが上がりました。

背中を預けて戦うところは本当に心強いです。

2幕では1幕で小田切を演じていた塩田康平さんがラインハルト=ハイドリヒを演じ、

同じく1幕で佐久間中尉を演じていた蒼木陣さんがローデリヒ=ツヴァイフェルを演じていました。

カーテンコールで気づいたのですが、全く別人だったので演じ分けが凄いと思いました。

カーテンコールの塩田さんは面白かったので今後円盤や配信等で残っているならもう一度見たいですね。

カテコの、「D機関ではなくなったので皆さんのことを愛して~(省略)」、「大丈夫、君たちの目は十分に高揚している」名言すぎます。

蒼木陣さんのローデリヒもまっすぐでかっこよかったです。

佐久間大佐の愚直さも良かったですが、ローデリヒの自分の信念を信じて前に進もうとするところもかっこよかったです。

今回はロビンソン・クルーソーが伏線として散りばめていました。

本の中のワードから作戦の意図を把握するのが鮮やかでした。

私は本の内容を知らなかったので本を一度読んでから、また見たいです。

伏線回収も多く、1度だと気づいていない部分もあるのだろうなと思います。

終わりに

次の展開にハラハラしながら見た、ジョーカー・ゲームでした。

本編も面白かったですが、カーテンコールの挨拶も記憶に残るものでした。

カーテンコールでも言っていたように、4作品目期待しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました