この記事について
NetFlixオリジナル映画『フランケンシュタイン』についての感想記事です。

2025年の新作映画で、ネットフリックスのランキングトップ10にも入っていました。
フランケンシュタインを何となく知っている程度の私ですが、
童話はほとんど知らないままでの視聴でした。
2時間半に及ぶ大作で、世界観を存分に味わえます。
以下では、作品のあらすじや感想、この作品の舞台裏が見れるドキュメンタリーについて書いていきます。
作品概要
ヴィクター・フランケンシュタインが長き研究の末に怪物を生み出すお話です。
博士であるヴィクターと怪物、それを取り巻く人々がこの映画では描かれています。
導入部分では氷の世界で座礁した船から始まり、
その船の船長がヴィクターを助け、何があったのかを尋ねるところから物語が進みます。
この映画の面白いところは、前編は博士の視点から、後半は怪物の視点から物語が進むところです。
同じ空間の物語でも視点が変わると温度感が違うところが良いです。
博士であるヴィクターの視点からは、どうして怪物を生み出そうと思ったのかきっかけや、
怪物を生み出された後から現在にいたるまで何があったのかまで語られます。
怪物の視点からはこの世界に生み出されて何を見て何を感じたのかや、生みの親であるヴィクターについての心境などが語られます。
感想
まず、映画のセットや調度品、衣装などのカメラに映るものすべてが世界観にマッチしています。
導入にある船でのシーンも北極近くで撮影を行ったのかと思うほど、雪の表現がリアルで服についている雪も本物なのかと思うほどでした。
船の外観だけではなく、内装も実際の船を借りたのかと思うくらいでした。
この映画のすごいところは、導入だけでも迫力があるシーンなのにこの後も印象に残るセットがいくつも出てくるところです。
セットでも、博士の人体実験のシーンは本物を使っているのではないのかと思うほどリアルです。
器具を使って死体を切るところなんかは、本物の人間を使ってCG処理をしているのかと思ったほどです。
ドキュメンタリーをみてこれもスタッフの方が作っていたのかと知った時はどれだけ労力がかかったのだろうかと驚きました。
前半は、船や建物などの建造物が与えてくるプレッシャーが大きかったです。
博士の幼少期に住んでいた屋敷では貴族のきらびやかなイメージよりも、
厳格でミスを許さない張り詰めたイメージが強かったです。
実験をするための塔ではゴシック調で窓もおしゃれですが、なんだか怪しい雰囲気があります。
建物や調度品などが世界観に合っていて、よりこの映画に引き込ませます。
フランケンシュタインになくてはならない存在は博士の生み出した怪物です。
映画全編を通してみると怪物の情緒の変化も良かったです。
怪物が生まれてすぐは、死体のつぎはぎを動かしている印象が強かったです。
(ここの部分もCGだけに頼らず俳優が演技しているのが良かったです)
博士やエリザベスと話をしている時は生まれたばかりの何も知らない状態で、顔や体も縫った後が大きく残っています。
しかし後半になると、縫合の後が見えにくくなり、髪も生え人間らしくなっていきます。
そこの見た目や動きが、前半はおっかなびっくり世界に触れ、時には力加減を知らず破壊する、力加減を知らない赤子でした。
後半になるにつれて、怪物が一人で生きて民家に隠れ住んで人間の生活から情緒を得ていくところが、
見た目の人間らしさが見えてくるのに比例して、心も成長していくところが良かったです。
後半のシーンで一番好きなのが老人と怪物が心を通わせるシーンです。
老人は目は見えていないけれど、怪物のことを一人の人として扱っていてここの出会いがなければ、
博士とのあのラストにはならなかったのだろうなと思うと、なくてはならないシーンです。
(老人とのシーンの後に家族が帰ってからのシーンは、こうなるよなと予想はしていたけれど、
何とも言えない後味が残る展開でここも印象的でよかったです)
映画を見終わってからだと、博士視点、怪物視点の両方の視点があるからこそ物語が完結したと感じます。
2時間半と長い作品ですが、見てよかった作品でした。
特に、作品におけるこだわりはものすごいです。
ドキュメンタリーを見ると、ここはこんな風になっていたのかと、
手品の種明かしのようでしたので、
気になる方はそちらもぜひご覧ください。
ドキュメンタリー
映画を見終わった後にぜひ見てほしいのが、こちらのドキュメンタリーです。

この映画のこだわり部分がつまっています。
建物から衣装、照明まで、どうやって作品の美しさを作っていったのかが見ることができます。
衣装ではこの人物はこの色味を使うと決めているとあり驚きました。
エリザベスがグリーンの印象がなんとなくあったのですが、イメージカラーがあったのかと納得しました。
他にも 博士の幼少期のときの赤と白で画を構成しているなど、人物の他にも色で意味づけを行っているところもあります。
衣装だけでなく照明もこだわりが強いです。
建物にオレンジ色の光が差しこみ、部屋全体を明るく見せているシーンがあります。
正直、加工でこう見えているんだろうなと思っていたのですが、セットの外から強い光を当てて部屋を明るく見せていると知って驚きました。
他にも、怪物のメイクや制作スタッフのこだわったところなど、
作品に対する熱がこちらまで伝わってくるドキュメンタリーです。
おわりに
ネットフリックス2025年秋の新作『フランケンシュタイン』良かったです。
作品として楽しめて、映る建物や風景がきれいなので映像としても、見て楽しめます。
お時間のある方はぜひご覧になってください。

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